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「ネイティブが話す英語は速くて聞き取れない」原因
「ネイティブが話す英語は速くて聞き取れない。」 「TOEICのリスニングはかろうじて聞き取れても会議でのネイティブが話す英語は全然聞き取れない。」 多くの方がこのような悩みを抱えていらっしゃいます。 この原因は、ただ単に「速いから」だけではありません。
そもそも、私たちが中高6年間で私たちが習ってきた英語の発音の仕方とは異なった発音をしているからです。これを「音声変化」と言います。 近年、この音声変化は「日本人がリスニングが聞き取れない原因だ」と周知されてきたように思いますが、ここで音声変化について簡単にご説明させていただきます。
理由1. 英語には機能語と内容語がある
英語には大きくわけて内容語と機能語の二種類があります。
内容語は単語そのものに内容があること。例えば、Paul, guitar, play, fun, tall など。一方、機能語は単語そのものに内容がなく、機能を果たしている言葉。例えば、will, in, her, from, mayなど。助動詞、代名詞、前置詞などが機能語になります。
機能語と内容語、相手に英語を伝えようとしたとき、どちらが大切でしょうか?
それは間違いなく内容語です。
ネイティブは伝えたい内容語だけをはっきりと発音し、その他(内容語に比べるとどうでもいい情報)は弱く、または小さく発音しています。そのため、「日本人の英語は聞き取れるのに、ネイティブの英語は聞き取れない」ということが起こってしまうのです。
They will be working some long hours.
大事なのはworking とsome long hours.の2つ。 they will beは「ゼイ ウィル ビー」ではなく、小さく弱く発音され、「デゥビ」くらいにしか聞こえないのです。
理由2. 学校で習った発音とは違う発音
「音声変化」
理由の2つめに、「音声変化」が挙げられます。英語はアルファベッド通りに呼ばれるわけではなく、一定のルールに基づいて音声を変化させて発音しています。ルールをわかれば、英語を見たときにどのように発音すればいいのか分かります。
「聞き取れない音=自分が発音ができていない音」すなわち、「自分が発音できる音=聞き取れる音」ということを忘れないでください。
自分が英語を見て、音声変化に気づいてそのように発音できるものが増えていけば、ネイティブの一見繋がって速く聞こえる音声も聞き取れるようになる、というわけです。
ただ、この音声変化は、このルールを見ただけではただ知識がついただけでで、いきなり聞けるようにはなりませんので、毎回のトレーニングで自動化していくまで落とし込みます。
音声変化ルール一覧
リエゾン
音がつながって発音されること。 別名はリエゾン。 子音あとに、母音がくると、音がつながって発音される。
come on カモン
just a ジャスタ
check it out チェキラッ
脱落
/t/ /p/ /k/ という音は単語の最後にくると消えやすく、発音されません。
単語の最後と次の単語の音が同じ(もしくは発音の仕方が似ている)だと、前の音を発音しません。
Right ライッ
good day グッディ
sit down スィッダウン
強形/ 弱形
代名詞・前置詞・冠詞・助動詞などは強形(強く発音される)と弱形(小さく弱く発音される)二種類があり、強調される時以外は、弱形、つまり弱く小さく、発音も異なります。
これは私たちの義務教育では習っていません。なので知らないのは当然。日本人が一番聞くにくいとされているのが、この弱形です。
from フォン
for フォ
to トゥ
変形
tが母音やlに挟まれると、「らりるれろ」に近い発音になります。
bottle ボロゥ
total トーラル
let it go レリゴー